土曜日の午後、
名古屋市中区役所ホールで開催された
食品表示講演会 「食品情報を正しく読み解く」
~ 「表示」 は消費者へのメッセージ ~
に参加しました。
この講演会は、
消費者庁 「地方消費者行政活性化交付金事業」 として
名古屋市が主催したものです。
講師は、
群馬大学教育学部教授の
高橋久仁子先生。
高橋先生は、
フードファディズムの研究で
知られる方です。

フードファディズム―メディアに惑わされない食生活 (シリーズCura)
- 作者: 高橋 久仁子
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
さて、
高橋先生は今回の講演の中で、
次の7つのポイントについて
お話されました。
① 「表示」 か宣伝広告か
② フードファディズム
③ 「表示」 は食品の基礎情報
④ 「健康食品」 の問題性
⑤ 宣伝文言の行間は読まない
⑥ 等身大の商品紹介・説明を
⑦ 食生活の基礎・基本
③ のフードファディズムとは、
食べ物や栄養が、健康や病気に与える影響を過大に評価したり信ずる
ことで、
フードファディズムの
3つのタイプについて説明がありました。
① 健康効果を騙る食品の大流行
② 量の無視:大量摂取の影響を一般化
③ 食に対する期待や不安の扇動
高橋先生のお話は、
テンポがあり、歯に衣を着せないもので、
とても勉強になりました。
食品製造者、食品販売者などの食品情報の送り手は、
もっと売らんがために誇張、強調した 「食品表示」 をする傾向があり、
食品情報の受け手である消費者にとっては
紛らわしい 「食品表示」となり、
正しい意思決定ができない場合があると思います。
法律に違反しなければ
巧妙な 「食品表示」 でもよいという
売り手市場時代の考え方ではなく、
消費者にとってわかりやすく正しい 「食品表示」を
食品情報発信者に望みますが、
その一方で、巧妙な 「食品表示」 を見破る眼力を
つけることも必要だと思いました。
☆ 食品表示講演会 「食品情報を正しく読み解く」
(名古屋市中区栄四丁目1-8 中区役所ホール)
☆ 2012年2月11日 (祝・土) 13:30~15:30

にほんブログ村

人気ブログランキングへ