志野と瀬戸黒で国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定された荒川豊蔵さん(1894~1985年)の生活と作陶の拠点が美濃桃山陶の聖地「荒川豊蔵作陶の地」として2017年4月28日より一般公開されました。
~ 牟田洞古窯址(石碑)横辺りで開館を待つ来館者、2017年4月28日午前9時29分頃撮影。
荒川豊蔵さんは昭和5年(1930年)4月11日にこの地「荒川豊蔵作陶の地」(岐阜県可児市久々利大萱)において「志野筍絵陶片」を発見しました。瀬戸黒、黄瀬戸、志野などの桃山陶が愛知県瀬戸市で焼かれていたというそれまでの日本陶磁史の定説を覆す大発見をした荒川豊蔵さんは以降、大萱において志野の再現を志したそうです(参照:「荒川豊蔵資料館」のパンフレットなど)。
現在公開されているのは、居宅、陶房、東屋(旧風呂場跡)、石碑「随縁」、石碑「牟田洞古窯趾」などです。豊蔵の窯、作業小屋は原則、非公開です。
~ 「志野筍絵陶片」の発見の場に建つ石碑「随縁」、2017年8月5日撮影。
さて、2018年1月13日(土曜日)午前11時25分頃、美濃桃山陶の聖地「荒川豊蔵作陶の地」へ行ってきました。
~ 岐阜県道84号線土岐可児線沿いの入口にある看板。
~ 雪の中の石碑「随縁」、2018年1月13日撮影。
~ 居宅。
~ 「荒川豊蔵作陶の地」の中核施設「荒川豊蔵資料館」において2018年2月25日(日曜日)まで、通常展 豊蔵の世界vol.8「赤-志野の緋色と赤絵-」が開催されています。
・会 期 :2017年12月9日(土)~2018年2月25日(日)
・開館時間:午前9時30分~午後4時(最終入館午後3時30分)
・休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日および年末年始
・入館料 :一般200円
同通常展の会期中にギャラリートーク(学芸員による展示解説)が、1月20日(土曜日)と2月17日(土曜日)の2回(いずれも午後1時30分より30分程度)開かれます。
なお、4月11日(水曜日)に豊蔵さんが「志野筍絵陶片」を発見した記念日イベント「旧荒川豊蔵邸での呈茶~豊蔵作の抹茶茶碗でお茶を楽しみませんか?~」が企画されています(詳しいことは「荒川豊蔵資料館」などにあるチラシをご参照ください)。
☆ 「荒川豊蔵資料館」(岐阜県可児市久々利柿下入会352番地)
☆ 2018年1月13日(土曜日)午後1時25分頃利用
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「荒川豊蔵作陶の地」へ行ってきました〔岐阜県可児市〕
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