缶入り、ペットボトル入りなどの緑茶飲料は、
食品表示法に基づく食品表示基準(食品表示のルールブック)により
原料原産地を表示することが義務付けられています。
・ 国内で製造された緑茶飲料は「原料原産地名」を表示する
・ 輸入された緑茶飲料は「原産国名」を表示する
緑茶飲料の代表といえば、
ペットボトル入り緑茶です。
~ 伊藤園「氷水出し宇治抹茶入りお~いお茶」。
~ サントリーフーズ「伊右衛門」、きりっと夏の味/香る秋の味。
総務省統計局が今年3月11日に公表した
家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市
及び政令指定都市ランキング(平成25年(2013年)~27年(2015年)平均)
に載っている緑茶(リーフ茶)と茶飲料の年間支出額の全国平均は次の通りです。
・緑茶 4,182円
・茶飲料 6,059円
茶飲料が緑茶(リーフ茶)よりも45%ほど多くなっています。
緑茶(リーフ茶)は、
急須が必要、茶殻がでるなどの理由から
人気がなくなってきていると思われます。
さて、
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、自動販売機などで
販売されている緑茶飲料に表示されている原料原産地をチェックしてみると、
中国産などの輸入茶葉を使用している緑茶飲料を見ることはほとんどありません。
次の写真は、
イオン柳津店で8月31日に購入した
トップバリュベストプライス「お茶」(缶入り340g入り)です。
~ 「国産茶葉使用」と任意表示されています。
価格は、
税込29円です。
義務表示事項欄(一括表示欄)の原材料名欄を見ると、
緑茶(国産)、酸化防止剤(ビタミンC)
と記載されています。
価格が安いと思われる中国産などの輸入茶葉ではなく、
国産茶葉を使用して税込29円で販売できるのはどうしてでしょうか?
抽出技術の進歩をあげることができるかもしれませんが、
それよりも荒茶価格が安い茶期(摘採時期)の国産茶葉を
使用しているからだと思われます。
関東農政局が7月26日に公表した
「茶の動向」に載っている茶期別の荒茶の平均価格を見ると、
平成27年の冬春秋番茶(摘採時期10月21日~3月9日)の平均価格は293円となっています。
これに対して同年の一番茶(同3月11日~5月31日)の平均価格は1,943円、
二番茶(同6月1日~7月31日)は737円、三番茶(同8月1日~9月10日)は395円で、
茶期によって価格差がかなりあることがわかります。
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緑茶飲料の原料原産地表示 〔輸入茶葉を使った緑茶飲料を見かけなくなりました〕
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