先週の土曜日、
近くにあるスーパーマーケットで
紙パック入りの果実ジュース (濃縮還元)と
果実ミックスジュース (濃縮還元)を購入しました。
購入した果実ジュースは
5種類です。
~ (左から)パイナップル、グレープ、アップル、オレンジ、グレープフルーツです。
100%
という数字が目に入ります。
そして、
3種類の果実ミックスジュースを
購入しました。
~ (左から) Dole のピンクグァバフルーツミックス、Sunkist のフルーツミックス、
そしてDole のピーチフルーツミックスです。
こちらも
100%
という数字が目に入ります。
さて、
果実ミックスジュースの表示 (食品表示)で
気になったことがあるので、
Dole のピーチフルーツミックスジュースと
Sunkist のフルーツミックスジュースを比べてみました。
紙パック入り果汁飲料 (200ml)は通常、
紙パックに付いているストローを使って飲みます。
でも、
ストローを使って飲むと
果汁飲料の色がわからないので、
グラスに入れて飲んでみました。
使用されている
原材料 (果実の種類と割合)が異なるので
ジュースの色がずいぶん違いますね。
実際に飲んでみると、
どちらもフルーツの香料が
効いていることがわかります。
続いて、
パッケージを見てみましょう。
Dole のピーチミックスジュースの
パッケージをよくご覧ください。
ピーチを強調したピーチミックスジュースという
商品名をつけているだけあって、
ピーチの絵柄が大きく載っています。
でも、
ピーチの絵柄だけではありませんね。
パッケージをよくご覧ください。
バナナとぶどうの絵柄が載っていますね。
ピーチの下にバナナ、
ピーチの後ろにぶどうです。
実は、
知人に指摘されるまで私は、
バナナとぶどうの絵柄に気がつきませんでした。
一括表示 (法律で義務付けられた表示)欄の
原材料名を見ると;
果実 (ぶどう、もも、バナナ、レモン)、香料
となっていますので、
ピーチフルーツミックスと
ピーチを強調していますが、
ピーチ (もも)よりもぶどうを多く使った
果実ミックスジュースであることがわかります。
ぶどうの使用量が最も多いなら
グレープフルーツミックスジュースと考えるのが
一般的だと私は思います。
JAS法が定める 「果実飲料品質表示基準」および
「景品表示法」に基づき業界団体 (果実飲料公正取引協議会)が
自主的に定めた 「果実飲料の表示に関する公正競争規約」に
違反しているとは言えませんが、
Dole のピーチフルーツミックスジュースのパッケージを一般消費者が見て
ピーチ100%ジュース、もしくは、
ビーチがメインのフルーツミックスジュースと誤認する可能性を
排除することはできないと思います。
実際、
私の知人で私が指摘するまで
ピーチ100%ジュースだと信じて
飲んでいた人がいます。
(ピーチの香りがしたので、まったく疑わなかったそうです。)
続いて、
Sunkist のフルーツミックスジュースを
ご覧ください。
手前から、
オレンジ、ピーチ、ぶどう、パインアップルの
絵柄がバランスよく載っています。
一括表示欄の原材料名を見ると;
果実 (ぶどう、パインアップル、オレンジ、もも)、香料
と、4種類のフルーツを原料として使用していますが、
特定のフルーツを強調した商品名とはなっていません。
二つのフルーツミックスジュースの
食品表示 (義務表示と任意表示)を比べてみると、
企業の姿勢がよくわかります。
食品表示は、
その食品に関する情報を消費者に伝達するだけでなく、
その食品を製造・販売している企業の姿勢をも
表わしていると思います。
(補足)
Dole のピーチフルーツミックスジュース (濃縮還元)は、
雪印メグミルク株式会社野田工場で製造されたものです。
雪印メグミルク株式会社というと、
消費者の視点に立った食品表示を行う会社と認識していましたが、
どうやら間違いだったようです。
同社の 「行動基準」の「2.お客様・消費者に対する行動」に謳われている;
(3)お客様・消費者にわかりやすい商品表示の実施 私たちは、お客様・消費者が商品を選択する際の重要な情報源である商品表示に関して、関係法令を遵守し、任意表示に関しても、お客様・消費者にわかりやすく、誤解や誤認を与えない表示を実施します。
が空々しく思えてなりません。

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