9月5日付の拙ブログ記事
「一和(一文字屋和助)」へ行ってきました
で、
京都で最も古い京菓子屋さんとして
京都・紫野の今宮神社東門前にある茶屋
「一和(一文字屋和助)」をご紹介しました。
今回は、
「京都の老舗創業番付」(新創社編2007)に載っている
「一和(一文字屋和助)」以外の
老舗京菓子屋の一部をご紹介します。
最初は、
西本願寺(浄土真宗本願寺派の本山)の前にある
本派本山松風調進所「亀屋陸奥」(かめやむつ)です。
~ 間口が狭い京菓子屋が多い京都にはめずらしく、横に長い店舗です。
室町時代中期の
応永28年(1421年)創業。
代表銘菓は、
松風。
~ 2013年9月5日(木曜日)に堀川通の反対側(西本願寺側)から撮った写真です。
次にご紹介するのは、
文亀3(1503)年創業の
御粽司「川端道喜」(おんちまきし「かわばたどうき」)。
~ 現在の店舗は、京都・下鴨の京都ノートルダム女子大学近くにあります。2012年5月29日(火曜日)に撮った写真です。
「川端道喜」は、
応仁の乱後の宮中の財政が苦しかった時代から
明治天皇が京都を離れる前日まで、
「御朝物」と呼ばれた塩餡でくるんだ餅を
毎朝宮中へ献上していたそうです。
~ 「川端道喜」が「御朝物」を献じるために通った門「道喜門」は、建礼門の東側に今も残っています。2012年3月7日(水曜日)に撮った写真です。
~ 川端道喜(十五代)・著「和菓子の京都」には、道喜の粽、葩餅、御朝物などのことが詳しく書かれています。
御粽司「川端道喜」の道喜粽は、
吉野本葛と京都・洛北の香りの良い笹の葉だけを使用し、
保存料・添加物などは一切使用しないで
昔ながらの製法で作っているそうです。
製造数に限りがある道喜粽、季節の生菓子は予約が原則ですが、
「おいとぽい」は予約なしで購入することができます。
御粽司「川端道喜」は、
裏千家の初釜の主菓子「葩餅(はなびらもち)」の
作者としても知られています。
続いて、
天正15(1587)年創業の
「長五郎餅本舗」。
~ 北野天満宮の境内(東門を入ったところ)にある茶店です。2012年12月1日(土曜日)の「献茶祭」に撮った写真です。出店するのは、毎月25日の御縁日と北野天満宮で行事がある日に限られています。
本店は、
北野天満宮から近い中立売通の
京都こども文化会館(エンゼルハウス)の東隣にあります。
~ 手前が「あんころ」(漉し餡と粒餡)、奥が「長五郎餅」です。2013年7月16日(火曜日)に本店のお茶席を利用した時に撮った写真です。
・・・(その2)へ続く