2013年6月28日に公布された「食品表示法」に基づく「食品表示基準」の策定が進められており、
内閣府消費者委員会に設置された食品表示部会(*注①)がとりまとめた
「食品表示基準案」に対するパブリックコメント募集(意見募集)が、
7月7日(月曜日)から8月10日(日曜日)の期間で行われています。
(*注①)
食品表示部会に、栄養表示に関する調査会、生鮮食品・業務用食品の表示に関する調査会、
および加工食品の表示に関する調査会の3つの調査会が設置されています。


消費者庁(担当部署:食品表示企画課)は6月26日(木曜日)、
「食品表示基準案(パブコメ案)に係る説明会の開催について」
と題した文書を公式ウェブサイトに掲載し、
全国7ヶ所(計9回)で開催する「食品表示基準(案)に関する説明会」の
参加希望者の募集を始めました。
申し込み締め切りは7月2日(水曜日)で、
説明会開催の案内から申し込みの締め切りまでが1週間という短さに驚きました。
さて、「食品表示基準案(パブコメ案)に係る説明会」(愛知会場)が、
7月7日(月曜日)午後2時から名古屋市公会堂(4階ホール)において開催されました。
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全国7ヶ所で計9回開催される説明会の最初となる愛知会場は、
机・椅子使用時に580人ほど収容できる4階ホールでの開催でした。
新しい食品表示制度のルールとなる「食品表示基準」、
食品事業者、地方自治体などの食品表示担当者にとって重要な説明会のはずなので
参加者は多いだろうと予測して参加しました。
ところが、説明会の開催を知らなかった食品表示担当者が多いのか、
参加人数が制限されていたためなのか、
説明会会場の名古屋市公会堂4階ホールは半分以上が空席でした。
日本農業新聞e農ネットの7月8日付記事によると、
参加者は110名となっています。
午後2時から4時まで約2時間行われた説明会の
議事次第と配布資料は次の通りです。
1.議事次第
① 冒頭の説明(約2分)
② 「食品表示基準案(パブコメ案)」についての消費者庁担当者による説明(約74分)
③ 質疑応答(質問者は地方自治体の担当者、食品事業者の担当者など、約44分)
2.配布資料
① 食品表示基準(案)のパブリックコメントの実施について
② 新食品制度施行に向けたタイムスケジュール
③ 食品表示基準(案)の概要 〔79ページ〕
④ 食品表示基準(案) 〔340ページ:本体52ページ、別表1~24、別表様式1~4〕
食品表示基準案の策定方針は;
現行58本ある(JAS法関係52基準、食品衛生法関係5基準、健康増進法関係1基準)を1本に統合し、
消費者の求める情報提供と事業者の実行可能性とのバランスを図り、
双方にわかりやすい表示基準を策定する
だそうです。
58本ある基準を1本に統合したという食品表示基準案、
A4サイズで340ページもあります。
概要版でも79ページもあるけど、
消費者と事業者双方にわかりやすい表示基準、なんだ。
現行制度からの主な変更点は次の9つのポイントです。
1.加工食品と生鮮食品の区分の統一
2.製造所固有記号の使用に係るルールの改善
3.アレルギー表示に係るルールの改善
4.栄養成分表示の義務化
5.栄養強調表示に係るルールの改善
6.原材料名表示等に係るルールの変更
7.販売の用に供する添加物の表示に係るルールの改善
8.通知等に規定されている表示ルールのうち、基準に規定するもの
9.表示レイアウトの改善
〔参考サイト〕
「食品表示一元化情報」 (消費者庁食品表示企画課)
ところで、
消費者庁主催による「食品表示基準案(パブコメ案)に係る説明会」は、
全国7ヶ所で開催されるだけだと思っていましたが、
調べてみると農林水産省が窓口となる事業者向けの説明が行われるようです。
・ 開催日時:
① 平成26年7月28日(月)13:30~
② 平成26年7月29日(火)10:00~
③ 平成26年7月29日(火)13:30~
・ 開催場所:
農林水産省 講堂(東京都千代田区霞が関1-2-1本館7階 )
・ 内容:
① 食品表示基準の策定方針
② 食品表示基準案(パブコメ案)について
・ 定員:
各回300名
申込先は農林水産省食料産業局食品製造卸売課で、
申し込みの締め切りは7月17日(木曜日)ですが、
参加資格に条件があるかもしれません。
ご興味のある方は、
【 日本冷凍食品協会 食品表示基準案(パブコメ案)の事業者説明会 】
で検索願います。

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