「ガレット・デ・ロワ galette des rois」、
1年の最初の日曜日に
フランス人が食べるお菓子だそうです。
大森由紀子さんが書いた
「不思議のフランス菓子」を参照すると、
・・・ガレット・デ・ロワだ。これは1月6日の御公現の祝日に食べるのが伝統。でも現在は、家族が全員集まることのできる1月の最初の日曜日に食べるのだそうだ。御公現とは 「キリストが公に姿を現した」という意味だ。 (同書103ページから引用)
このフランスの伝統菓子 「ガレット・デ・ロワ」を
販売する洋菓子店などが
日本で最近増えているようですが、
ガレットというと私は、
フランス・ブルターニュ地方のガレットを思いだします。
ブルターニュ地方のガレット (ガレット・ブルトンヌ)は、
小麦粉を使った円盤型をしたクッキーです。
(ブルターニュ地方では、そば粉のクレープのこともガレットと呼んでいます。)
さて、
スーパーマーケット、食料品専門店などを探検すると、
フランスから輸入されているガレットのブランドが最近、
増えてきたことがわかります。
以前から販売されていたのは、
世界遺産のモン=サン=ミッシェルの王の門 (城門)の傍らにある
メール・プラール (*注①)のガレットです。
~ イオン各務原店のリカーショップで買ったガレット50g (6枚入り)です。
(*注①)
メール・プラール La Mere Poulard は、1888年創業のホテル・レストランで、巨大オムレツが有名です。なお、モン=サン=ミッシェルがあるのは、ブルターニュ地方ではなく隣のノルマンディー地方です。ノルマンディーといっても、川の反対側はブルターニュです。
モン=サン=ミッシェルとメール・プラールの巨大オムレツについては、carotte さんのブログ 「海のむこうはどんなところ?」の2011年7月24日付記事 「特集モン=サン=ミッシェル」 で紹介されています。 フランスのテレビ局TF1 が放送した番組にリンクが貼ってあるので、番組の映像を見ることができます。ご興味のある方は→ クリック
このメール・プラールのガレットですが、
上記の写真のパッケージ以外のパッケージのものが最近、
店頭に並ぶようになっています。
海外から食品を輸入する場合、
輸入業者が独占輸入権を取得するケースがありますが、
メール・プラールのガレットについては
複数の輸入ルートがあるようです。
私がこれまでに調べたところでは、
次の3つの輸入ルートがあります。
① 東京ヨーロッパ貿易株式会社 (株式会社成城石井の子会社)
② アイク株式会社 (イオン株式会社の関連会社)
③ 株式会社オーバーシーズ (株式会社キャメル珈琲 (*注②)の関係会社)
(*注②)
キャメル珈琲は 「KALDI カルディコーヒーファーム」を全国展開している会社です。
ところで昨年8月に、
レストラン 「ラ・メール・プラール」が
東京・丸の内にオープンしました。
このレストランの人気度はわかりませんが、
人気が出てくるようだと
「メール・プラール」ブランド商品の取り合いが
起きるかもしれませんね。
なお、
メール・プラールではありませんが、
モン=サン=ミッシェルの絵柄が載っているパッケージ、
モン=サン=ミッシェルに類似したブランドのガレットも輸入されています。
~ 上のサントベールのガレット・ブルトンヌはパッケージにモン=サン=ミッシェルの絵柄が載っています。まん中はメール・プラールのモン=サン=ミッシェルのガレット、下はサン・ミッシェル・ブランド のガレットです。
モン=サン=ミッシェルのガレット、
類似品にご注意を!

お菓子好きのためのフランス地方の過ごし方―さあ、パリの次は地方へ行こう!
- 作者: 小林 かなえ
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本

にほんブログ村
